【ニュース・スウェーデン】ストックホルム・レジリエンス・センター所長ロックストローム博士がコスモス国際賞を受賞

公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会(会長:今井敬 一般社団法人日本経済団体連合会名誉会長)は、2015年7月31日開催の理事会で、コスモス国際賞委員会(委員長:岸本忠三 大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授)、同選考専門委員会(委員長:武内和彦 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構長・教授)からの報告を受け、ストックホルム・レジリエンス・センター所長のヨハン・ロックストローム博士を2015年(第23回)コスモス国際賞の受賞者に決定した。
ロックストローム博士は、人類が地球システムに与えている圧力が飽和状態に達しており、この圧力が大きくなりすぎると、例えば気候、水環境、生態系などに内在するレジリエンスの限界を超えたときに不可逆的で大きな変化が起こりうるとし、人類が生存できる範囲の限界=プラネタリーバウンダリーを把握することで、人類にとっての壊滅的な変化が起こることを回避できるのではないか、そのような限界(臨界点: Tipping point)がどこにあるかを知ることが重要であるという考え方を示した。
プラネタリーバウンダリーの概念とその実証結果は、地球環境研究にかかわる多くの研究者に大きなインパクトを与えた。
また、持続可能な地球に関する研究の超学際的な連携・協働のための国際的な枠組みであるFuture Earth(フューチャー・アース)の構想などにも大きな影響を与えている。

 

公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会:2015年(第23回)コスモス国際賞授賞式・受賞記念講演を開催

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
顕彰 顕彰