【ニュース・スウェーデン】スウェーデン国王カール16世グスタフ陛下、スウェーデン王立工学アカデミー(IVA)の科学技術代表団と共に訪日

2016年2月16日~19日、スウェーデン国王カール16世グスタフ陛下がスウェーデン王立工学アカデミー(IVA)の科学技術代表団と共に訪日し、視察を行った。

科学技術代表団とは、1984年にIVAが開始した国王の主導による国際的な視察団で、技術、科学、産業に焦点を当てて視察を行ってきた。今回のテーマは、現代の日本と日本がその強みを生かす為の変革、そして、日本が立ち向かう新しい課題についてである。

「日本には国際的な成功、高品質追求、安全性への配慮といった感心すべき企業家精神の文化がある。スウェーデンは日本から学ぶ事が多い。」とレイフ・ヨハンソン科学技術代表団長兼IVA理事長は述べている。

2月16日、東京に到着後、代表団は東京スカイツリーを訪れ、東京のような地震の影響を受けてきた場所に、如何に高い建造物を建てることが可能になったのか、技術的な説明を受けた。同日午後、駐日スウェーデン大使館投資部による日本の市場や貿易に関する講演を聴いた。夜はマグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使の主催する夕食会に参加した。

2月17日、日立製作所、東京大学、東京女子医科大学を視察した。日立製作所ではビジネスや技術、戦略における取り組みの紹介を受けた。東京大学では、「福島原発事故後のエネルギーの研究-技術と連携」、「研究とイノベーションシステム-孵卵器、商業化と連携」、東京女子医科大学では、「細胞シート工学の可能性-未来の活用とビジネス」をテーマに視察を行った。

2月18日、日本科学未来館を訪れ、ロボットと宇宙に関する展示を視察した後、日本の報道関係者向け記者会見を開催した。同日午後、富士フィルム、キャノンを訪問した。富士フィルムでは、「フィルムから技術革新を駆使したハイテク企業へ-未来の成長市場」、キャノンでは「新しいビジネスを発展させる-未来の成長市場」をテーマに視察を行った。夜は招待客を交えての夕食会を開催し、グスタフ国王から中西友子東京大学教授に、IVA会員証が手渡された。

2月19日、名古屋へ移動し、三菱航空機、トヨタ自動車を訪問した。三菱航空機では「旅客機MRJ90の製造」をテーマに視察を行い、トヨタ自動車では、ハイブリッドカーMIRAIの試乗、トヨタ会館の見学を行った。同日午後、東京に戻り、総理大臣官邸において、安倍晋三内閣総理大臣と懇談した。グスタフ国王は、天皇、皇后両陛下より皇居・御所に招かれ、夕食を共にした。

 

Swedish Royal Court:The King visits Japan with the Royal Technology Mission

首相官邸:カール16世グスタフ・スウェーデン国王陛下及び科学技術代表団一行との懇談

日本経済新聞:両陛下、スウェーデン国王招き夕食会

地域 北欧・バルト三国、その他
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 国際化
社会との交流、産学官連携 産学官連携