【ニュース・スウェーデン】スウェーデンのトップ大学のカロリンスカ医科大学が、世界大学ランキングで順位下落

スウェーデンで評判の高いカロリンスカ医科大学(Karolinska Institute:KI)は、2017年9月5日に発表された権威ある Times Higher Education(THE)世界大学ランキング2018において、対前年比で10も順位が落ち込んだ。

 

ノーベル医学・生理学賞の受賞者選考を担当し、昨年世界のトップ1,000大学のうち28位にランクされたストックホルムのKIが、今年は38位に入った。THEの編集者であるPhil Baty氏がスウェーデン通信TTへ回答したメールによると、その結果はKIにとって “恥ずべき”ものであると述べられていた。

 

Baty氏によると、今回の順位の下落の大半は、著名なイタリア人外科医Paolo Macchiarini氏が関与した事件が起因しているとのことだ。その外科医は、自身が気管移植を行った患者の何人かが死亡した後、違法行為の告発を受けてKIから解雇された。毎年同ランキングの採点を行う評価者は、自身の選択に動機づけを与える必要はないが、この場合(Macchiarini氏のケース)は要因になりえたに違いないと語った。

 

今年順位が下落したスウェーデンの有名な大学はKIだけではない。ストックホルムのスウェーデン王立工科大学(KTH Royal Institute of Technology)は159位から173位に、ヨーテボリ大学(University of Gothenburg)は170位から198位に落ちた。
一方、ウプサラ大学(Uppsala University)は93位から86位、ルンド大学(Lund University)は96位から93位、ストックホルム大学(Stockholm University)は144位から134位へと上昇した。

 

2年連続でイギリスのオックスフォード大学(University of Oxford)が1位、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)が2位、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)とスタンフォード大学(Stanford University)が同率で3位となった。
この世界大学ランキングには合計77カ国が参加している。

 

2017年9月5日

 

THE LOCAL se:Sweden’s top university Karolinska tumbles in global ranking

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ