【ニュース・スウェーデン】カロリンスカ大学(KI)シルビアプログラム修了者に学位授与

2016年5月17日、カロリンスカ医科大学での学位授与式で、6名の医師がシルビアプログラムを修了した。修了者のうち1人は日本、3人はスウェーデン、1人はルクセンブルグ、1人はドイツで働いている。式典はシルビアヘメット財団の20周年記念と合わせて行われ、シルビア女王から学位記が直接手渡された。
この認知症ケアに対する2年間の修士プログラムは、学生の医療実務と連係して完結する。このプログラムは遠隔能力開発コースとして実施され、学生は各自の勤務地から授業をオンラインで受講し、学んだことを即座に実践に生かすことができるようになっている。
「このプログラムで、異なった国々にいる同級生と共に勉強することができた。また、新しい科学的知見を得ることができ、認知症と認知症ケアのための関係知識を深めることができた。今後この経験を生かして行きたい。」と、プログラム修了者の1人、ドイツの内科医であるUrsula Sottong氏は述べる。また、日本の内科医である遠矢純一郎氏も「この修士課程を通じて、体系的・包括的に認知症について学ぶことができた。日本において家庭医向けの認知症ケア教育システムを作っていきたい。」と話す。

 

※遠矢医師へのインタビュー記事全文は以下より御覧頂けます。
Karolinska Institutet:The student network made learning interactive and insightful

 

<補足>
カロリンスカ医科大学は、シルビアヘメット財団と協力して認知ケアの修士課程を設置している。同修士課程修了者は卒業式で女王から学位記が渡される。シルビアヘメット財団は1996年にシルビア女王により設立され、認知症分野のケア、教育、研究促進に取り組んでいる。

 

【出典】
Karolinska Institutet:
New Silvia doctors received their diplomas
Master’s Courses in Dementia Care
Stiftelsen Silviahemmet – Demensvård och utbildning

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育