【ニュース・ケニア・日本】農業試験場の近代化を促進するために

農業試験場会館(Agricultural Laboratory Building:ALB)では、オフィスと実験室を備えた施設につづく連絡通路が最近完成したことによって活気づいている。同会館はJICA(Japan International Cooperation Agency:独立行政法人国際協力機構)との共同イニシアティブによって、AFRICA-ai-JAPANプロジェクトとジョモ・ケニヤッタ農工大学(Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology:JKUAT)による後援のもとで近代化される予定である。この計画は、ケニアを含むアフリカ諸国で研究、教育、そして技術移転のニーズが高まっている状況に対応したものである。

 

ケニアでは旱魃の影響から食糧価格が高騰し、生活費の増加に直面している。この事態を受けて、JKUATは新たな視座を提供することを求められている。JKUATはこれまでに日本を含む世界各国のパートナーと協同で研究に取り組み、農業分野における研究と教育で世界的に高い評価を受けてきた。また、同大学はJICAとの共同イニシアティブのもとで、食料安全保障、価値付加、生物資源、廃棄物管理、生物多様性とその保全などの戦略的に重要な分野において、数多くの革新的な研究活動に取り組んでいる。

 

AFRICA-ai-JAPANプロジェクトとは、JKUATをホストとする汎アフリカ大学基礎科学技術イノヴェーション拠点(Pan African University Institute for Basic Sciences, Technology and Innovation:PAUSTI)のプログラムを成功裡に実施するのを支援するために、両機関における研究と教育の基盤を強化することを目的とした、JICAのイニシアティブである。

 

2017年5月11日

 

JKUAT:Road to Expedite Modernization of Agriculture Laboratory Bldg

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