【ニュース・ケニア】ケニア、奨学金基金の設立に資金を拠出

ケニアはエチオピア、セネガル、そしてルワンダとともに、工学と科学技術の分野における博士課程の学生に対して奨学金を提供することを目的とした8億シリングの基金に対して、資金を拠出した。これらの4ヵ国は「応用科学・工学・科学技術分野における技術獲得のためのパートナーシップ(Partnership for Skills in Applied Science, Engineering and Technology)」の協力を得ながら、今後10年間で1万人の博士課程学生を育成していく。この基金は、ガーナの首都アクラ(Accra)に本拠地を構えるアフリカ大学連合(Association of African Universities:AAU)によって管理される。

 

AAUの事務局長であるエティエンヌ・エヒル(Etienne Ehile)教授は2017年6月5日にアクラで開催されたAAUの第14回会議において、この基金の目的がアフリカ全体で科学技術分野の講師が不足している状況に対処することにあると述べた。AAUの創設50周年を記念する場でもあったこの会議には、各大学の学長と副学長、研究者、そして高等教育の専門家が集まった。開会の挨拶を行ったのは、ガーナ大統領のナナ・アクフォ=アド(Nana Akufo-Addo)氏であった。会議では、経験豊富で適格な講師の不在や、大学における教育と研究の質の低下につながる予算削減の問題など、アフリカの高等教育に関する様々な問題が取り上げられた。

 

アフリカ連合委員会(African Union Commission)で教育部門を担当しているビアトリス・ンジェンガ(Beatrice Njenga)博士によると、アフリカ連合ではアフリカにおける高等教育を促進することを目的として、パン・アフリカ大学(Pan-African University)の創設や、高等教育機関の評価システムの確立などのプログラムを実施している。

 

2017年6月6日

 

DAILY NATION:Kenya commits Sh800 million to setting up scholarship fund

地域 中東・アフリカ
ケニア、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
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