【ニュース・イギリス】THE ‘Asia University Rankings 2014’ について

2014年6月18日、英国の高等教育専門誌Times Higher Education (THE) が、‘Asia University Rankings 2014’を発表した。世界大学ランキングなどで知られるTHEが、アジア圏に属する大学に限定して発表したもので今回の発表が2回目となる。
本ランキングは、世界大学ランキング同様、米国に本社を置く国際的な情報企業Thomson Reuters による情報提供を得て作成されたものであり、評価基準も世界大学ランキングと同一で、以下のとおり、5つのカテゴリーに分類される13の評価基準が設定されている
(【 】内は評価ウェイト)。

1. 評価基準
(ⅰ)教育【30%】
(評価基準)
教育評価結果、教員1人当たりの学生数、博士号・修士号・学士号の授与数比、
教員1人当たりの博士号授与数、教員1人当たりの収入

(ⅱ)研究【30%】
(評価基準)
研究評価結果、教員1人当たりの研究収入、教員・研究者1人当たりの出版論分数

(ⅲ)論文被引用【30%】
(評価基準)
研究の影響力(論文1本当たりの平均引用回数)

(ⅳ)産業界からの収入【2.5%】
(評価基準)
教員1人当たりの産業界からの収入

(ⅴ)国際性【7.5%】
(評価基準)
留学生/国内学生比、外国人教員/国内出身教員比、国際共著研究ジャーナル出版数

2.結果概要
昨年に引き続き東京大学が首位、上位20位内 に5大学が名を連ね、アジアの高等教育機関における日本の大学の優位性が認められた結果となった。上位100位以内に20大学が名を連ね、全体の大学数についても日本が首位を堅持したが、大学数が昨年より2大学減少する一方、中国が3大学増やして18大学が名を連ね全体の大学数で2位となりその差は肉薄している。また、上位20位以内の5大学は昨年の順位とほぼ変動がないものの、50位以下の大学をみると、ほとんどが順位を下げており、中でも千葉大学98位(昨年75位)、慶應義塾大学72位(同53位)、神戸大学88位(同73位)、岡山大学94位(同85位)が大きく順位を下げており、こうした動きは中国には見られない。
この他、インドが昨年より7大学増やして10大学が名を連ね、全体の大学数でも5位(昨年8位)に、また、トルコのボアズィチ大学が昨年の37位から大幅に順位をあげて20位以内に入るなど、新興国の顕著な躍進も見られる。

なお、「【表1】国・地域別、順位入りした大学数」及び「【表2】上位20位の大学及び上位100位以内に入った日本の大学」は、こちら(PDF)を参照。
URL1: http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2013-14/regional-ranking/region/asia
URL2: http://www.timeshighereducation.co.uk/news/the-asia-university-rankings-2014-results-out-now/2014021.article

地域 アジア・オセアニア
イギリス、タイ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
統計、データ 統計・データ