【ニュース・イギリス】 大学の「世界のトップ1%」広告を取り下げ

BBCの2017年6月8日の報道によると、The University of Reading は世界の“トップ1%”に位置する、と載せた広告に対して苦情があり、広告規制局からの指導によりこの広告を取り下げた。
苦情はThe University of Readingが世界のトップ1%に位置するという広告の数字はまったく実証できるものではなく、誤解を招く可能性があるというものであった。
広告規制局は大学側がその内容を取り下げることで“非公式に解決”したとし、本格的な調査を取りやめた。

 

大学ランキングは学生獲得、特に留学生に対して影響力を増している。学科別、大学別など様々な大学ランキングが存在し、この結果は各大学の国際的な位置づけの証拠としてしばしば使われることがある。

 

University of Southampton のウェブサイトでは“世界の大学の中のトップ1%”、University of Liverpool、Queen’s University Belfastも同様に自大学を紹介している。

 

これに対してThe University of Readingの広報担当者は次のように述べた。「広告規制局は、個別の大学に対する苦情を受けて指摘するのではなく、“トップ1%”と主張する英国の全ての大学を調査する必要がある。The University of Reading はTimes Higher Education やQSの世界ランキングで200位以内にランキングしている。このランキングから、他の多くの英国の大学と同じように、The University of Readingが世界の20,000大学の中でトップ1%にあると判断してきた。しかし、世界の全大学を網羅するランキングが存在しない以上、我々が世界トップ1%に位置することは証明できない、という広告規制局の指摘を受け入れる。」

 

BBC News:Universities challenged on top 1% advert

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