2015年2月12日、英国大学協会(UUK:Universities UK)からイングランド高等教育に関する法令の抜本的な改革を求める報告書(ロンドン大学クィーンメリー校学長Simon Gaskell教授主導の特別委員会による)が発表された。
近年、学生ローンやその他様々な改革が行われており、高等教育界は過渡期にあるといえるものの、現行の高等教育に関する基本的な法令はそうした変化に対応しておらず、徐々に現状に一致しないものとなってきていると指摘。UUKは、同報告書内で、英国の大学の質に対する国際的な評価を維持するためには、高等教育に関する基本的な法令を見直すべきであると訴えている。
報告書の主なポイントは以下の通り。
・学部や学科の閉鎖に伴って行き場をなくした学生をどう保護するかについて新しい方策の検討が必要。
・新たに高等教育機関を設立する場合に、登録しなくてはいけない制度の確立など、現行の登録制度の更なる厳格化が必要。
・HEFCE(イングランド高等教育財政会議)に関しては、財政的な役割のみならず、質・機会均等・持続可能を保証する大学システムを産み出す新しい組織(the Council for Higher Education England(CHEE))として再構築することが必要。
・これらの提案を実行するための基本的な法令を制定させることが必要。
URL1: http://www.universitiesuk.ac.uk/highereducation/Pages/HigherEdRegulationReport.aspx#.VNy5hWdyYdV