【ニュース・イギリス】選挙期間中の規則―研究者へ影響

2017年5月4日、英国研究会議(Research Councils UK)は来る6月8日の総選挙に向けて研究者への制限事項を発表した。

 

選挙期間中、英国研究会議を含む公共機関は、選挙に関する規則によって活動の制限を受ける。今回対象となる期間は4月21日から6月9日の間で、この間は選挙結果に影響すると考えられる活動は一切禁止されており、英国研究会議は、公共の場での立候補者との競争を避けなければならない。この規則は新しい内閣が組閣された時点で解除となるが、連立政権となる場合は選挙終了後、解除まで時間を要することになる。

 

選挙に関する規則は英国研究会議内の就業者、英国研究会議に雇用されている研究者にも適用され、該当者にはガイダンスが各自に告知される。ガイダンスでは選挙期間中に予定していた新しい研究の報道発表を控え、選挙や地域問題などに対して専門家としてのコメントを求められた場合には、研究会議の所属ではなく、大学の所属としてコメントすることを求めている。また、学会等で選挙に関連する研究発表を行う場合には、研究会議による研究であると述べてはならない。また研究会議の助成金による研究データ、投票傾向や予想、投票に影響のあるようなデータで未発表のものを選挙期間中に新たに発表することは控えること、すでに発表済みのデータに関してコメントする場合は必ず所属大学名を使用し、研究会議の名前は伏せることを求めている。

 

Research Councils UK:Pre-election rules-what they mean for researchers

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他