【ニュース・イギリス】起業家に大学での研究場所を提供―Royal Societyが一人当たり£4万の資金を準備

2017年10月10日、王立協会(The Royal Society)は“Entrepreneur in Residence scheme”を新たに実施することを発表した。

 

この事業は大学での研究をスムーズに産業に転用することができるよう、これらを妨げる障壁への対処について研究ができるようにすること、大学内に起業の文化を根付かせること、及び産業界で必要とされているスキルを身に付けさせるためのカリキュラムを現在産業界で働く卒業生に開発してもらうこと、を目的とするものである。

 

支援対象として選ばれた者は最新の産業科学をもとに学生向けのコースを開発したり、産業界で働くことを希望する学生に対しキャリアについてのアドバイスを行ったりすることが期待される。また起業に興味のある学生や教授陣へのアドバイスや、大学において現在行われている研究の商業化の可能性についての評価・アドバイスも行う。
このスキーム(scheme)では10名が2年間にわたり最大£40,000(約600万円*)を支給される。支援期間中は業務時間のうちの20%を大学で働く時間とすることが条件となる。

 

*£1を150円にて換算

 

THE ROYAL SOCIETY:Royal Society launches £40,000 scheme to place entrepreneurs into universities

地域 西欧
イギリス
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