【ニュース・イギリス】貴族院科学技術委員会が、科学、技術、エンジニア、数学を学びに来る留学生について、移民方針を再考するよう政府に訴える

2014年4月11日、貴族院科学技術委員会(House of Lords Science and Technology Committee)が、「留学生を歓迎しない英国の態度」が、STEM履修留学生数の減少を引き起こしている、とする報告書(URL2)を発表。
 この報告書は、特に、英国へのSTEM履修留学生の数と、英国の移民政策方針の影響について調査したものである。
 委員会は、過去2年で10%以上もの留学生のSTEM入学者数が減少したことを懸念しており、報告書で、よりシンプルな移民政策方針を次の通り提案している。

・留学生数を移民の数に含めず、別個で扱うべきである。

・留学生に対する政策を2年毎に見直して、国際的に競争力を維持できているかチェックする必要がある。

・シンプルかつ効果的であったPost Study Workビザ※を復帰させるべきである。

・修士課程の留学生の減少がコースの持続性においてどのような影響を与えているのか、専門調査委員会を設立すべきである。

・移民政策担当の内務省は、留学生に対する情報提供の方法を、言語の使用方法を含め改良すべきでる。

※ 2012年4月に廃止されたビザ。英国大学を卒業後、最大2年間滞在が許可され、就労も可能というもの。

なお、Russell Groupの反応は、以下「URL3」のとおり。

URL1: http://www.parliament.uk/business/committees/committees-a-z/lords-select/science-and-technology-committee/news/international-stem-student-report/
URL2: http://www.publications.parliament.uk/pa/ld201314/ldselect/ldsctech/162/162.pdf
URL3: http://www.russellgroup.ac.uk/russell-group-latest-news/155-2014/6561-lords-science-and-technology-committee-report/

地域 西欧
イギリス
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