【ニュース・イギリス】英国高等教育財政会議(HEFCE)が高等教育参加機会拡大と学生の成功率向上に向け予算配分増加傾向

2015年6月25日、英国高等教育財政会議(HEFCE)は報告書「2013-2014 高等教育参加機会拡大と国家奨学金に関する支出」を発表した。
報告書のポイントは以下の通り。

・不利な背景を持つ人々のための参加機会拡大助成は1999学事年度(以下「年度」)に始まり、約£1,987万配分されたが、配分額は上昇を続け、2014年度には、約£8,241万となった。
・障害をもつ学生の参加機会拡大と制度改善のための助成が2000年度より約£700万の予算で導入されたが、これも、2014年度には、約£1,530万の配分となった。
・定着率向上助成が参加機会拡大助成の一環として2003年度より約£2.2億の予算で導入されたが、これも2014年度には約£2.75億の配分となる。

本報告書により、HEFCEの同助成は、学生支援制度としては最大規模の配分額であり、参加機会拡大や学生支援に著しい影響を及ぼしていることが明らかとなった。
しかしながら、大きな課題も残されており、以下が喫緊の検討事項となっている。

・最も社会的に不利と言われている地域と最も有利と言われている地域の高等教育参加率の差を縮める
・異なった集団出身の学生間の学位取得における成績の差異について原因を明らかにする
・異なった集団出身の学生間の就職・進学率の差異について原因を明らかにする
・障害をもつ学生支援の継続

URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2015/Name,104404,en.html
URL2: http://www-overseas-news.jsps.go.jp/%E3%80%90%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%80%912015%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E4%BA%88%E7%AE%97%E6%A1%88%E7%99%BA%E8%A1%A8-2/

地域 西欧
イギリス
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