【ニュース・イギリス】英国研究会議(RCUK)が、中国資本を通じ、世界的な課題に対処するための新・英中共同研究計画を発表

2015年10月22日、英国研究会議(RCUK: Research Councils UK)は、同週の中国の習近平国家主席の英国公式訪問を受けて、新たに英中共同研究計画を発表した。
英国側からは医学研究会議(MRC)、バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)、経済社会学研究会議(ESRC:Economic and Social Research Council)が、中国側からは国立自然科学財団(NSFC)が参加して、£900万の共同出資により、保健および農業分野にとって非常に大きく複雑な問題となっている抗菌剤耐性(antimicrobial resistance)に関する研究を支援する。英国側の£450万はニュートン・ファンド(研究・イノベーション分野で英国と新興国との協力を強化することを目指す英国政府のODAを通じたプロジェクト。2014年4月開始)からの出資となっている。
英中双方の大学の研究者による、英中両国における低炭素都市開発のための4件の新しい共同研究計画も行う。これらの計画には工学・物理科学研究会議(EPSRC)とNSFCから同額の各£300万以上が拠出される。また、この計画の下で、未来の都市環境に焦点を当てた代替エネルギー源に関する基礎研究とエネルギー需要の削減に関する研究も行う。
これらのNSFCと諸研究会議による共同計画はRCUK中国事務所(在北京)によって推進される。RCUK中国事務所が推進した英中間の研究計画は2008年には£650万の規模だったが、現在では£1億6,000万以上の規模にまで拡大している。

 

英国研究会議(RCUK):UK-China research partnership strengthens with new research programmes tackling global challenges  

地域 西欧、アジア・オセアニア
イギリス、中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 研究者交流、国際化