2015年10月26日、キャメロン首相が、2017年を目処に大学受験の申請書や就職活動における履歴書審査を匿名で行うべきという考えをガーディアン紙に対して述べた。大学側、採用側が申請者の名前を見ることで無意識のバイアスが働くのを防ぐためで、黒人やその他の少数派人種に対する差別撤廃を目指しての取り組み。政府は、2020年までに、黒人やその他の少数派人種の大学進学率を現在より最低20％改善したいと考えており、そのための取り組みの一環と目される。

【他機関の反応】　
・UCAS（Universities and College Admissions Services）
※高等教育機関への願書を受付・処理する機関
　Curnock=Cook UCAS長がキャメロン首相の提案を前向きに検討すると述べる（URL2）。

・英国大学協会（UUK: Universities UK）
　Goodfellow理事長がキャメロン首相の提案を受け、出願者全員にとって公平で効率的な入試制度を維持していきたいと述べる（URL3）。

URL1: http://www.theguardian.com/education/2015/oct/26/ucas-name-blind-university-applications-racial-bias
URL2: https://www.ucas.com/corporate/news-and-key-documents/news/name-blind-applications-higher-education-%E2%80%93-comment-ucas%E2%80%99-ceo
URL3: http://www.universitiesuk.ac.uk/highereducation/Pages/UniversitiesUKresponsetoPrimeMinister%E2%80%99sproposalson%E2%80%98name-blind%E2%80%99applications.aspx#.VjIzrGcnwdU