【ニュース・イギリス】社会流動性を促進する手段としての高等教育

2014年5月1日、Centre Forum※は、報告書「社会流動性を促進する手段としての高等教育」を発表した。この報告書では、英国の高等教育は社会流動性を促進させるため、現在の社会的不利な背景を持つ学生をどれだけ入学させたかという入口重視の方策よりもそういった学生を社会へどれだけ輩出したのかという出口重視の方策へむき直すべきと促している。現在、高等教育機関は、卒業後の雇用(アウトプット)というよりも、どれだけの社会的に不利な背景を持つ学生を受け入れたか(インプット)ということを重視しており、研究集約型大学は、社会的に不利な背景を持つ学生を社会に輩出することについて関心はあるものの、進展の歩みは遅い。このアウトプットの点を考慮すると、研究集約型大学よりも他の研究機関の方が、こうした点について積極的である。

※英国が抱える問題について、具体的な根拠に基づいた方針提案を目指す、自由主義のシンクタンク(独立機関)。

なお、Russell Groupの反応は、以下「URL2」のとおり。

URL1: http://www.centreforum.org/index.php/mainpublications/614-he-as-a-tool-of-social-mobility
URL2: http://www.russellgroup.ac.uk/russell-group-latest-news/155-2014/6563-centreforum-report-on-social-mobility/
URL3: http://www.theguardian.com/education/2014/may/01/russell-group-rejects-prospects-disadvantaged-students-social-mobility

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
人材育成 学生の多様性