2017年9月7日、UKリサーチ・イノベーション(UKRI:UK Research and Innovation)はハイテクイノベーションへの投資は雇用、売上、生産性の大幅な向上に貢献しており、経済的にも利益を上げているという新しい研究報告を発表した。
過去13年間で研究開発助成金は投資額£80億の5倍以上の約£430億という経済効果をもたらし、約150,000の雇用を生み出した。
この調査は、経済社会研究会議(ESRC:Economic and Social Research Council)から資金提供されたEnterprise Research Centre(ERC)という主に中小企業の成長や生産力に焦点を当てている研究センターが実施した。
この調査研究は13年間(2004~2016)に及び、15,000件近くの企業に対する£80億の助成金についての調査研究結果である。
- 助成金を受けた企業は受けなかった企業と比べて雇用の面で短期的に6%、長期的(6年後)23%の伸びがあった。
- 助成金を受けた全ての企業において、バイオテクノロジー、医療機器、工学、ライフサイエンス、ハイテク製造業など一般的に給与が高いとされる高度熟練労働者の雇用を約15万人分創出した。
- 助成金を受けた企業は受けなかった企業と比べ、売上高において、短期的に6%、長期的に28%の伸びがあった。
- 生産性はついて、短期的には影響はないが、長期的に見ると助成金を受けていない企業と比べて6%の伸びがあった。
UK Research and Innovation:The taxpayer tech dividend:R&D grants provide £43 billion economic boost, study finds