【ニュース・イギリス】留学生のTEFに対する意識調査

2017年7月18日、教育関連企業のQS Enrolment(旧 Hobsons)は、最近発表されたTEF(Teaching Excellence Framework:教育評価制度)に対する留学生の意識調査を実施した。英国留学を考えている学生3,335人を対象に実施した調査結果は下記の通りである。

  • 21.1%の学生がTEFの存在を知っており、その中で64.4%は自分達に十分な説明がなされていないと答えている。
  • TEFの存在を知っていると答えた中の79.5%は大学と大学院の教育の質の評価であると誤って認識していた。
  • TEFが大学と大学院の教育の両方の質の評価と考えていたかどうかに関わらず、84.3%は大学の教育評価が良いところは大学院も同様に良いだろうと考えている。
  • TEFの存在を知っていた内の24.5%は『銅』と評価された大学は教育の質が”十分でない”と評価されたと間違って考えていた。
  • TEFを知っていた者のうち72.6%は、TEF評価は退学率、学生満足度の調査結果、卒業後の雇用率等の集計によるものと正しく理解していた。しかし55.3%はTEFの結果は教育省からの視察官による大学の講義の抜き打ち検査による結果と思っていた。
  • TEFを聞いたことある、ないと答えたにも関わらず、『金』を獲得している大学であればそちらを選択する可能性が高い。しかしながら『銀』、『銅』を獲得しているのであれば獲得していないところよりそちらを選ぶ可能性が強い。

TEFについて正しく理解してもらえるよう、大学は志願者と十分なコミュニケーションをとる必要がある、ということを調査結果は示している。TEF評価は今後留学生が大学を選択する際に重要な役割を果たすことになるため、TEFの結果は何を意味しているのか、どのように活用すれば効果的な選択につながるのか、を理解させることが急務である。

 

QS ENROLMENT SOLUTIONS:TEF RATINGS OR UNIVERSITY RANKINGS? NEW RESEARCH SHOWS INTERNATIONAL STUDENTS PREFER…(UK)

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
統計、データ 統計・データ