2016年4月8日、英国大学協会(UUK: Universities UK)は、欧州連合(EU)からの学生は英国経済に£37億の貢献をするとともに、34,000人以上の雇用を各地でもたらしているという分析を発表した。
現在EU諸国から125,000人の留学生が英国の大学に在籍しており、全学生の5%を占めている。(ドイツ:13,675人、フランス:11,955人、アイルランド:10,905人、イタリア:10,525人、ギリシャ:10,130人)
この分析は2011~12学事年度の学生数を基に算出。
•EUの学生が大学に直接支払う額(授業料等)が£2億2,000万。これは英国経済への£14億4000万の貢献につながる。
•そのほかに学外での支出(食費、家賃、外出等)が£14億9,000万。これがさらに£22億7,000万の貢献につながる。
•結果として、全体で英国経済に£37億をもたらしている。
•学内の支出で15,252人の雇用を、学外での支出で18,998人の雇用を支えている。つまり、英国全体で合計34,250人(フルタイム相当)の雇用を生み出している。
英国大学協会の理事長でケント大学の学長であるDame Julia Goodfellowは“EUからの学生は英国の大学とその地域に利益と雇用をもたらし、大きく貢献している。また、学内に国際的、外交的な文化をもたらすなど、学術や文化面でも重要な貢献をしており、それが英国人学生にもよい影響を与えている。”と述べている。
EU離脱となれば雇用や学問に壁を作り、EUの学生や研究者は英国以外の場所を選ぶようになるため、外国のライバル大学がより強くなり、英国の大学の競争力が下がる。
Universities UK:EU students vital to regional economies and jobs