【ニュース・イギリス】影の内閣リアム・バーン大学・科学・技術担当相の「ロビンズ再始動」報告書に、Russell Groupがコメント

2014年8月28日、影の内閣(※1)、バーン大学・科学・技術担当相の「ロビンズ再始動(Robbins Rebooted)(※2)」報告書(URL2)に、Russell Groupのピアット理事長がコメントを発表した。
 同報告書は、知識を活用した経済の活性化、高給の技術職・専門職育成拡大などによる国内経済成長への更なる貢献を目指すため、英国の大学改革を行おうという内容。ピアット理事長のコメントは以下の通り。
 「この報告書は高等教育議論に一石を投じるもので、研究開発に投じられるGDPの割合があまりにも低いというバーン担当相の指摘は正しい。これは我々がずっと政府に対して要求してきたことであり、この分野への大規模な予算投入は国の経済成長に不可欠である。しかし、大学院生向けの公的ローンシステムを一つしか設けないという提案については、学生の選択の余地がなくなるなど懸念する点が多くある。また、現行の学生ローンは、返済手順については見直す必要があるものの、システムが完全に機能していないというわけではない。更に、参加機会拡大に目を向けると、奨学金についても本報告書に記載がなされている以上に効果があり、考えていきたいところである。」

※1 与党となって内閣を構成することを想定した、野党の政策立案機関。

※2 1963年のロビンズ・レポート(イギリスの高等教育の参加機会拡大を実現することになった報告書)になぞらえたタイトル。

URL1: http://www.russellgroup.ac.uk/russell-group-latest-news/155-2014/8578-robbins-rebooted/
URL2: http://www.smf.co.uk/publications/robbins-rebooted-how-we-earn-our-way-in-the-second-machine-age/

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価