【ニュース・イギリス】学生局の局長候補を発表

2017年2月7日、教育省(DfE:Department for Education)はMichael Barber卿が学生局(OfS:Office for Student)局長として選ばれた候補者である旨発表した。Barber卿は公職任命コミッショナー事務局の監督の下、オープンで透明性の高い選考により選出された。

 

学生局は現在国会審議中である高等教育研究法案の成立により設置される新しい機関である。現在イングランド高等教育財政会議(HEFCE:Higher Education Funding Council for England)と公正機会局(OFFA:Office for Fair Access)が有する規制機能を統合し、選択と競争に的を絞り、学生を中心とする高等教育システムの中で規制環境を監督する組織となる。

 

Barber卿は公共サービスの提供にに関して優れた思想家、実践家であり、高等教育も含め、教育におけるグローバル思考を20年間最前線で引っ張ってきた。また、高等教育助成に関するブラウンレビュー(2010年10月発表)のメンバーの一人であった。

 

今後、教育特別委員会の事前審査ヒアリングを経て任命され、任期は4年である。

 

GOV.UK:Preferred candidate for Chair of Office for Students announced

 

【関係機関の反応】

 

○イングランド高等教育財政会議(HEFCE:Higher Education Funding Council for England)
学生局の初代局長として選ばれた候補者がMichael Barber卿であるという発表を歓迎する。現在国会で審議中の学生局は、多様な、世界トップの高等教育部門を規制する単一機関として、学生の選択肢、質、社会的流動性を促進することになる。学生局は2018年4月に正式に設立予定である。

 

Higher Education Funding Council for England:Chair of Office for Students appointed

 

○ラッセルグループ(Russell Group)
同グループ事務局長代理のTim Bradshaw氏は“学生局は膨大な責任を担っているので初代局長には重要な仕事が待っている。Barber卿は教育における多様な経験を有しており、我々としても今後学生局の設立に向けて緊密に協力していきたい。学生局は大学と建設的に関わっていく必要があり、学生局に与えられる権限をリスクに基づきバランスの取れた規制を行う組織として活用してほしい。学生が学費に見合う価値のある高等教育を受け、将来のキャリア形成のために必要な技術を身につけられるようにしたい。英国の高等教育の成功を支える、機関の自治を維持することによってこそ最高の成果が生まれる。我々は原理としてのみならず、学生局の実践によって、それが認識されていることを確認する必要がある。”

 

Russell Group:New chair of Office for Students

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、政策・経営・行動計画・評価