2016年2月11日、国立大学産業センター(NCUB:National Centre for Universities and Business※)は、報告書『知識交換と外部協力への移行:英国大学2005~2015』を発表した。報告書は英国研究会議(RCs)、イングランド高等教育財政会議(HEFCE:Higher Education Funding Council for England)、ビジネス・イノベーション技能省(BIS)の委託により、NCUBによって計画され、作成にあたってはケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、バース大学の関係機関が協力した。内容は2009年と2015年に全国の高等教育機関に対して行われた研究と知識交換に関する大規模な調査の結果に基づいており、更なる分析に対して豊富なデータを提供している。直近の2015年の調査は、英国の高等教育機関で研究・教育に従事する13万人以上の職員を対象とし、うち18,177人から回答を得た。
報告書は、大学における研究が経済や社会と密接に関係していると結論付けている。経済的危機の発生にも関わらず、両時点にわたって大学の外部機関との協力関係は一貫して高いレベルにあったことが示された。また、HEFCEや研究会議による助成が大きな役割を果たしたことも強調されている。
※大学と産業界の連携を強化する目的でHEFCにより設立
Research Council UK:New report shows UK researchers engage actively with society