【ニュース・イギリス】労働者階級出身者はエリート職種に就くのが困難、と調査結果

SMCP委員会は、報告書「エリート職種への参入に関する学歴以外の障壁 (Non educational barriers to the elite profession evaluation)」を発表した。

本報告書は、エリート職種と見なされる法律、会計、金融サービス関連企業等計13団体のスタッフからの聞き取り調査によるものである。
報告書によると、労働者階級出身者は、英国内においてエリート職に就くのが非常に困難であるとのことである。調査対象団体では、優秀であっても労働者階級出身である就職希望者は体系的に採用対象から除外されていることが分かった。2014年にこれらの団体に採用された者のうち何と70%が、選抜のある公立校か私立校出身者であった。ちなみに全体の人口でみると、それぞれわずか、4%(選抜のある公立校出身者)、7%(私立校出身者)を占めるに過ぎない。
いくつかの著名なエリート職種団体は、既に階級や背景に関係なく、優秀で素晴らしい人材を大々的に採用しているものの、全体的には若者の能力を否定し、社会流動性を阻害する結果となっているため、真に能力のある者だけがこうしたエリート職種につけるよう変革がなされるべきであると報告書は結論付けている。

URL1: https://www.gov.uk/government/news/study-into-non-educational-barriers-to-top-jobs-published

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ