【ニュース・イギリス】人種、性別、出身校の種別等と高等教育における達成度の関係についての分析を発表

2014年3月27日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE)は人種、性別、社会的に不利な背景(貧困地域出身など)、出身校の種別といった重大な要素が、学生が高等教育において、最高(First Class)もしくはそれに次ぐ(Upper Second)学位を取得するのにどれだけ影響しているのか調査を行い、分析結果を公表した。
 この新しい分析は、2007~2008年度に入学し、2011年8月までにイングランドの高等教育機関を卒業した13万人の学生の達成度について調べたもので、この種の調査としてはこれまでで最大規模となっている。本報告書の詳細については以下の通り。

・人種-異なった人種の学生が非常に多様な様相を見せており、統一試験「Aレベル」でBBBをとって高等教育機関に入学した白人学生の72%が、アジア人学生では56%が、黒人学生では53%が最高もしくはそれに次ぐ学位を取得している。

・性別-同じ成績で入学した学生を比較すると女子学生の方がUpper Second以上の学位を取得している者が多い。

・社会的に不利な背景-同じ成績で入学した学生を比較すると、より恵まれた背景を持つ学生の方が、社会的に不利な背景を持つ生よりも成績がよい。

・出身校の種別-同じ成績で入学した学生を比較すると、公立校出身者が私立校出身者よりもより良い成 績で学位を取得している。学位の成績は、学生が通っていた学校の成績平均には影響されておらず、成績平均のよい学校出身者の学生の学位成績がより良くなるとは言えない。

URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2014/news86856.html
URL2: http://www.timeshighereducation.co.uk/news/state-pupils-on-same-grades-as-private-counterparts-get-better-degrees/2012325.article

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ