【ニュース・イギリス】ロンドンに世界クラスの研究ラボが完成

2016年9月1日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS:Department for Business, Energy&Industrial Strategy)は、£6億5,000万(うち、政府予算£3億5,000万)の新しい研究所、Francis Crick Instituteが完成し、研究者の入居が始まったと発表した。本研究所は世界でも最先端の医学研究施設であり、1,250人の研究者が、癌、脳卒中や運動ニューロン疾患などの薬や先端治療の開発につながるような生体内作用の研究をすることになる。

 

ヒトDNAの二重らせんを発見した英国人研究者Francis Crick卿から名前を取ったこの施設は欧州最大の生物医学研究所で、英国が引き続き医学的発見と科学的試みにおいて世界をリードしていけるようにするものである。

 

100万平方フィートの面積、170メートルの長さを有する建物には電子顕微鏡などの最新設備が備えられるとともに、異分野の研究グループが隣り合って研究するようにしたり、共有設備や共同作業場などを設置したりすることで、共同研究を促す工夫がなされている。

 

およそ250人の職員が、イギリス国立医学研究所(Medical Research Council’s National Institute for Medical Research)、ロンドンがん研究所、UCL、インペリアルカレッジ・ロンドン、キングスカレッジから来る1,250人の研究者達を支えることになっており、2017年初旬には全員の移動が完了する予定である。

 

これは、先月財務省が発表したEUの研究助成金、ホライズン2020に採択された研究への援助のひとつでもある。

 

GOV.UK:First scientists move in to London’s new world-leading research lab

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究