【ニュース・イギリス】イングランド高等教育財政会議(HEFCE)の高等教育参加機会拡充活動助成に関する報告書

2014年7月17日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE)とOFFA(Office for Fair Access)が共同で発表した報告書によると、イングランド高等教育機関が2012学事年度(以下「年度」)に高等教育参加機会拡充活動に投入した額は合計で£7億4300万であった(2011年度は£6億8200万)。そのうち£3億6,500万をHEFCEが負担、残りは学費収入等で賄われている。

HEFCE負担分についての内訳は以下の通り。
・£1億2,700万-参加機会拡充活動
・£1,300万-障害のある学生支援
・£2億2,500万-学生が、留年やドロップアウトなどすることなく決まった在籍期間内に課程を終えることができるよう、また卒業後の雇用や学業継続を促進する活動を改善。

報告書のポイントは以下の通り。
・社会的に不利な背景(低所得世帯等)を持つ学生の高等教育参加支援活動費を増額(特に、アウトリーチ活動、また卒業後の雇用もしくは大学院での学業継続支援において投入額が著しく増額)
・国の奨学金を規定最少人数以上に授与
・明確な根拠に基づいた資金運用計画をより多く実施
・公立中等教育機関や地元の機関などとの共同プログラム(特にアウトリーチ活動と評価活動に関して)を実施

なお、以下の「URL2」ではOFFAの2012年度Access Agreement年次報告書も併せて発表となっている。授業料値上げの2012年度より、基本授業料£6,000を超える授業料を課す高等教育機関は、貧困等社会的に不利な背景を持つ若者の高等教育への参加機会拡大への取り組み・予算配分についてOFFAと合意(Access Agreement)を結ぶことが義務付けられており、今回の年次報告書は、Access Agreementの制度開始以来初めての結果報告書となっている。

また、Russell Groupの反応は、以下「URL3」のとおり。

URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2014/news87735.html
URL2: http://www.offa.org.uk/press-releases/offa-monitoring-shows-universities-step-up-to-access-challenge-and-make-good-progress/
URL3: http://www.russellgroup.ac.uk/russell-group-latest-news/155-2014/8569-offa-monitoring-report-for-201213/

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ