2014年4月2日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE)はここ約30年において初めて、英国での高等教育における海外からの学生の入学者数が減少したと報告書(URL2)を発表した。
・2010年学事年度(以下「年度」)と2012年度の間に、海外からのフルタイムの大学院生は1%(1000人)減少。
・フルタイムのEU圏内からの学部生の入学者(授業料は、英国内からの入学者と同額)数が2012年度に約25%減少。
・2012年度の海外からのフルタイム学部生の約25%が、第一学年を始める通常の時期よりも後で課程を開始していた。
・英国以外の国からの授業中心の大学院課程(Taught Postgraduate※1)入学者は修士課程に集中し、大半がフルタイム学生であった。
・フルタイムの授業中心の大学院課程(Taught Postgraduate)生として修士課程で学んだ学生のうち、英国出身者と中国出身者が占める割合はほぼ同じであった。(2012年度において、英国出身者は全体の26%、中国出身者は23%。)
・Transnational Education(TNE)※2の需要は伸び続けており、2012年度は前年度比5%(2万4500人)の学生数増加。そのうち、23%の学生が東南アジア出身者。
※1 講義やセミナー、論文提出によるコース。通常期間は1年~2年。
※2 ある教育機関が、所在国以外の国の学生に、留学せず自国にいながらその教育が受けられるようなシステムを提供すること。
なお、Russell Groupの反応は、以下「URL3」のとおり。
URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2014/news86922.html
URL2: http://www.hefce.ac.uk/media/hefce/content/heinengland/HEFCE2014_08a.pdf
URL3: http://www.theguardian.com/higher-education-network/blog/2014/apr/04/drop-oreign-student-numbers-uk-universities-too-complacent