米国教育協議会(American Council on Education:ACE)の国際化・世界関与センター(Center for Internationalization and Global Engagement:CIGE)は、米国と英国との高等教育における提携関係を検証した報告書「英国・米国高等教育パートナーシップ~強固な基盤から有望な経路~(U.K.-U.S. Higher Education Partnerships:Firm Foundations and Promising Pathways)」を発表した。
本報告書は、教育機関間でのパートナーシップ及び活動を含む両国の繋がりの現状や、最近の傾向などを分析し、現行のパートナーシップ・活動に関して、①学生の流動性(交換・協力学位取得プログラムなど)、②教員の活動、③研究協力、④大学の分校、の4つの主要分野に分類している。これらの分析データに基づき、両国間での高等教育における関与を促進する要因を検証した結果、大学自治という強い伝統、ロバストな研究インフラ、及び、国際化の類似性などの共通点が多く見られた一方で、システム全般の規模及び構造、文化の多様性、及び、国際化の目標などにおいて大きな違いがあることが明らかにされた。本報告書は、2国間での高等教育における繋がりを強化するために大学・政策決定者・ステークホルダーに対し、以下の6点を提案している。
- 価値提案の明確化
- 既存の繋がりの活用
- 学生の関与に関する革新的モデルの開発
- 強力なパートナー関係のための基礎作り
- 共有リソースの作成
- 共通の課題への対応に役立つ米英での協力手段を幅広く検討
なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
American Council on Education:U.K.-U.S.Higher Education Partnerships:Firm Foundations and Promising Pathways[PDF:1.63MB]
2017年5月22日
American Council on Education:To Enhance U.K.-U.S. Collaboration, Clarify, Capitalize and Think Broadly, Says ACE Report