【ニュース・アメリカ】WCET、高等教育機関における遠隔教育の学費とコストを大学キャンパスで開講される講座と比較

高等教育機関における教育技術導入を支援する非営利機関のWCETは2017年2月16日、同機関が実施した大学が提供する遠隔教育の学費及びコストに関する調査結果の報告書「WCET遠隔教育学費とコスト(WCET Distance Education Price and Cost)」を発表した。これによると、同調査に参加した大学の54.2%は、遠隔教育受講者が支払う学費(授業料・手数料)は大学キャンパスで同じ授業を受講する学生が支払う金額を上回ると回答したことが明らかにされた。また、75.1%の大学は、授業料は同額であるが、手数料の違いにより遠隔教育受講者が支払う金額の方が高くなると回答した。さらには、「準備」「授業」「学生の成績評価」「教員・学生の支援」の4つのカテゴリーにおける21件の要素に対するコストに関しては、12件(57.1%)は遠隔教育と大学キャンパスで開講される講座との間での違いはなく、9件(42.9%)は遠隔教育でのコストが上回ることが明らかにされたが、遠隔教育に最初に導入された技術や実務は、その後キャンパス内でも広く導入されており、コストの違いは少なくなってきているという。

 

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
WCET:Distance Education Price and Cost Report[PDF:2.48MB]

 

WCET:Distance Ed Costs and Price: Not as Closely Correlated as You’d Think

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
学生の経済的支援 学費