米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2016年10月20日、NSFの大学院教育・教授連合（Alliances for Graduate Education and the Professoriate：AGEP）プログラムの一環として、パートナー大学14校が所属する連合3組織に対し、590万ドルを助成することを発表した。AGEPプログラムは、STEM研究分野におけるマイノリティグループの参加・移動・昇進に影響する根本的な問題・方針・実践に関する知識を高めることを通した、学術界での人材拡大に重点を置いたものである。今回新たに加えられた3組織は、既にAGEPプログラムに参加する大学30校が所属する連合9組織を基盤とし、STEM分野におけるマイノリティの大学院生、ポスドク研究者、及び教員の前進を支援するモデル及び実践に関する情報提供において協力し合うことになる。今回新たに加えられた3つの同盟は、①バンダービルト大学（Vanderbilt University、テネシー州）を含む大学3校で構成される「AGEP変革連合～STEM分野における有色人種女性のための博士号取得・ポスドク・教授への移行の架け橋～（AGEP Transformation Alliance: Bridging the PhD to Postdoc to Faculty Transitions for Women of Color in STEM）」、②アイオワ州立大学（Iowa State University）を含む大学10校で構成される「AGEP変革連合　～STEM分野の学位論文執筆者及びポスドクによる教員としてのキャリアへの関心を高めるための学術的文化の改善：CIRTL AGEP～（AGEP Transformation Alliance: CIRTL AGEP – Improved Academic Climate for STEM Dissertators and Postdocs to Increase Interest in Faculty Careers）」、③カリフォルニア大学バークレー校（University of California, Berkeley）が主導する「マイノリティ・ポスドクフェローによる数学・工学・物理・コンピュータ科学分野の大学教員就任を促進するためのカリフォルニアAGEPモデル（California AGEP Model to Increase the Success of Underrepresented Minority Postdoctoral Fellows Becoming Faculty in Mathematics, Engineering and Physical and Computer Sciences）」、の3組である。

National Science Foundation：NSF awards $5.9 million to broaden participation in academic workforce