【ニュース・アメリカ】NSF、SaTCプログラムの下でサイバーセキュリティの科学・工学・社会技術的側面を研究するプロジェクト241件に総額7,600万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年11月30日、「安全且つ信頼性あるサイバー空間(Secure and Trustworthy Cyberspace:SaTC)」プログラムの下で、36州に所在する研究機関129カ所で実施されるプロジェクト241件に対して総額7,600万ドルを助成することを発表した。助成受給プロジェクトは、サイバーセキュリティの科学・工学・社会技術的側面を研究するもので、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク・セキュリティ、人間の動機・行動、及び、コンピュータ利用と物理的世界との統合などが対象となる。SaTCプログラムは、2016年に米国政府が発表した「連邦サイバーセキュリティ研究開発戦略計画(Federal Cybersecurity Research and Development Strategic Plan)」と「米国プライバシー研究戦略(National Privacy Research Strategy)」という2つの戦略計画に沿ったもので、サイバーセキュリティ研究・開発・教育に対して学際的・総合的アプローチを行っている。また、今回のSaTC助成は、コンピュータ科学工学研究に対する支援に加え、サイバーセキュリティの中核となる基礎数学を強調する他、安全なシステム及びインフラの作成・維持管理・運用に関連する人間・社会・組織・経済的要因を考慮した、社会技術的アプローチの必要性を強調したものとなっている。

 

National Science Foundation:Advancing the science of cybersecurity

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
研究支援 研究助成・ファンディング