【ニュース・アメリカ】NSF、EPSCORプログラムの下で遺伝子型・表現型関係の理解を深めるための研究プロジェクト8件に総額4,170万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年8月2日、遺伝子型と表現型による物理的特性との間での有機体の関係の理解という、国家的優先分野の研究能力構築を目的とした研究プロジェクト8件に対し、総額4,170万ドルを助成することを明らかにした。

 

遺伝子型・表現型関係は、医学・農業・バイオ技術・生態学などといった科学領域を横断して、顕著な社会的・経済的影響を与えており、この関係に関する理解を深めることにより、食用作物の収穫高向上、人間の疾病リスクに関する予測の改善、及び、新しい投薬治療などに繋がる可能性があると考えられている。

 

本助成は、NSFの「競争研究を刺激する確立されたプログラム(Established Program to Stimulate Competitive Research:EPSCoR)」の研究インフラ改善(Research Infrastructure Improvement:RII)トラック2(Track-2)投資戦略の一環として支給され、2つ以上のEPSCoR管轄地域に所在する研究機関が共同研究に着手することにより強力な研究環境を構築することを目指している。今回の助成受給プロジェクトは、EPSCoR管轄地域16カ所に所在する研究機関21組織が関与しており、それぞれ4年間に亘って助成を受給するが、助成受給機関は、学術界及び産業界の両方においてSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野での研究開発に関わる、能力の高い多彩な人材養成に投資することが義務付けられている。なお、助成を受給するプロジェクトは、アイダホ大学(University of Idaho)が主導して300万ドルを受給する「遺伝的多様性から表現型へのマッピングのための生物物理学たんぱく質モデルの利用」などを含む8件である。

 

National Science Foundation:NSF EPSCoR awards new projects to help understand connections between genes and organisms’ characteristics

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 若手研究者育成
社会との交流、産学官連携 産学官連携
研究支援 研究助成・ファンディング