米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2016年9月28日、不可欠な生態系サービスを維持しながら食品・エネルギー・水システムの将来的安全保障を支援するために、NSFの「食品・エネルギー・水システムのネクサスにおけるイノベーション（Innovations at the Nexus of Food, Energy and Water Systems：INFEWS）」プログラムの下で、基礎科学工学研究に対して総額7,200万ドル超を助成することを明らかにした。「INFEWS」助成は、政策決定者が、人間のニーズに対するサービス及び自然界の保護を改善する上で役立てられ、食品・エネルギー・水システムに対する理解の強化、データ及び革新的モデルを利用した見識の収集、無駄の削減及び効率性の向上のために最先端技術を利用した新たな能力の開発などが期待される。今回選出された「INFEWS」プロジェクトは、①定量的・コンピュータモデルを通した食品・エネルギー・水システムに関する理解の促進、②食品・エネルギー・水システムの性質に関する理解を向上させ、政策決定能力を高める、リアルタイム且つサイバー利用可能なインターフェースの開発、③重要な水・エネルギー・水問題に対するシステム・イノベーション及び技術ソリューションに繋がる研究の実施、④教育及び専門性開発機会を通して、食品・エネルギー・水システムの研究・管理が可能な人材養成、の4つの目標の中から1つ以上を取り扱ったものである。「INFEWS」プログラムの下で支給される助成は以下の通り。
- NSF・農務省国立食品・農業研究所（Department of Agriculture National Institute of Food and Agriculture：USDA/NIFA）助成（17件、4,000万ドル超）
- NSF INFEWS「同僚への手紙（Dear Colleague Letter）」助成（9件、300万ドル超）
- NSF「競争的研究刺激のための実験的プログラム（Experimental Program to Stimulate Competitive Research：EPSCoR）」を通した研究インフラ改善助成（7件、約3,000万ドル）
- 米国科学財団研究研修員制度（National Science Foundation Research Traineeship：NRT）助成（3件、約900万ドル）
National Science Foundation：NSF invests $72 million in innovations at nexus of food, energy and water systems
