米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2017年9月19日、農務省（Department of Agriculture）の国立食品・農業研究所（National Institute for Food and Agriculture：NIFA）と提携し、NSF－NIFA共同プログラム「食品・エネルギー・水システムのネクサスにおけるイノベーション（Innovations at the Nexus of Food, Energy and Water Systems：INFEWS）」を通して、研究プロジェクト16件に総額4,660万ドルを助成することを明らかにした。
NSFで「INFEWS」プログラムを支援する部門は、地球科学局（Directorate for Geosciences：GEO）、工学局（Directorate for Engineering：ENG）、コンピュータ・情報科学工学局（Directorate for Computer＆Information Science＆Engineering：CISE）、数学・物理科学局（Directorate for Mathematical＆Physical Sciences：MPS）、社会・行動・経済科学局（Directorate for Social, Behavioral＆Economic Sciences：SBE）、国際科学工学局（Office of International Science and Engineering：OISE）、統合活動局（Office of Integrative Activities：OIA）で、NSFから3,660万ドル、NIFAから1,000万ドルが、それぞれ拠出される。
「INFEWS」プログラムは、
| ① | 定量的・予測的・計算モデルを通して、食品・エネルギー・水システムの理解の大幅な向上、 |
| ② | 食品・エネルギー・水システムの動きに関する理解を深め、意思決定支援能力を向上させる、リアルタイム且つサイバー空間での利用が可能なインターフェースの開発、 |
| ③ | 食品・エネルギー・水システムの重要な問題に対する革新的解決策に繋がる研究の実現、 |
| ④ | 教育及び専門性開発機会を通して、食品・エネルギー・水システムの研究・管理が可能な科学的人材の養成、 |
などといった目標に対応するもので、本助成を受給するプロジェクトから得られた結果は、あらゆるレベルの政策決定者において、人間のニーズに対応し、自然界を保護するために活用されることを目指している。
今回選出されたプロジェクトは、アイオワ州立大学（Iowa State University）が主導する「インセンティブ及び政策構造を活用して食品・エネルギー・水システムの持続可能性に関する合意を達成するサイバーベースの決断支援戦略」を含む16件で、トラック1（T1）プロジェクト7件、トラック2（T2）プロジェクト3件、トラック3（T3）プロジェクト6件となっている。
National Science Foundation：NSF awards ＄36.6 million in new food－energy－water system grants
