米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2016年9月21日、米国及び世界の沿岸部のサステナビリティ研究を目的として、NSFの「沿岸部サステナビリティのための科学・工学・教育プログラム（Coastal SEES（Science, Engineering and Education for Sustainability）program）」を通して、研究プロジェクト8件に総額1,300万ドルを助成することを明らかにした。本プログラムは、NSF地球科学局（Directorate for Geosciences：GEO）海洋科学部門（Division of Ocean Sciences）が予算の大半を拠出しており、沿岸システム、堡礁島・湿地帯・干潟・海岸・河口などといった海洋との関連の強い土地、及び、沿岸部の都市・娯楽地・海洋施設などのサステナビリティ研究に資金が提供されることになる。NSF海洋科学部門ディレクターのリック・マレー氏（Rick Murray）は、沿岸システムは地域・米国経済と住民の安全性・サステナビリティにとって重要で、今回の助成は沿岸保護に役立つとコメントしている。今回同助成を受給する研究プロジェクトは、ノースウエスタン大学（Northeastern University、マサチューセッツ州）が主導する「リスクベースの微生物水質管理アプローチへの人間の行動と認知の統合」を含む8件である。

National Science Foundation：NSF awards $13 million in third set of coastal sustainability grants