【ニュース・アメリカ】NSF、生活の生産性・効率性・質の向上を目指すCPSの進歩を目的とした研究プロジェクト3件に5年間に亘り総額約1,300万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年9月6日、生活の生産性・効率性・質を向上させるためにコンピュータ及び物理学的要素を統合した工学システム「サイバー物理学システム(cyber-physical system:CPS)」の進歩に向け、5年間に亘る総額約1,300万ドルの「フロンティア(Frontier)」助成を研究プロジェクト3件に支給することを明らかにした。これらのプロジェクトでは、都市における騒音公害の監督・緩和、製造環境における問題の迅速な特定・克服、及び、自律乗用車機能の向上を目的とした技術開発に取り組むことになる。今回CPSフロンティア助成を受給する研究プロジェクトは、①ニューヨーク大学(New York University:NYU)がオハイオ州立大学(Ohio State University)と協力して取り組む「ニューヨーク市における騒音 ~都市部における騒音公害の監督・分析・緩和のためのサイバー物理学システム~」(助成額:460万ドル)、②ミシガン大学工学部(University of Michigan College of Engineering)が主導する「スマート製造システムのためのソフトウェア定義の制御」(同400万ドル)、③カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)が主導する「半自律システムのための人間による検証済みインターフェース・制御・学習」(同460万ドル)、の3件である。なお、NSFは、CPS研究を促進するために、国土安全保障省(Department of Homeland Security:DHS)、食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)、国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)、及び、運輸省(Department of Transportation:DOT)などを含む複数の連邦省庁と密に協力することになる。

 

National Science Foundation:NSF awards $13 million toward research in cyber-physical systems

地域 北米
アメリカ
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