【ニュース・アメリカ】NSF、「神経・認知システム理解のための統合戦略」プログラムの下で研究プロジェクト18件にそれぞれ最高100万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年8月18日、NSFの「神経・認知システム理解のための統合戦略(Integrative Strategies for Understanding Neural and Cognitive Systems)」プログラムの下で、神経系及び認知システムに重点を置いたフロンティア研究を実施するために、学際的研究チーム18組に対して、2~4年間に亘りそれぞれ最高100万ドルを助成することを明らかにした。今回の助成受給研究は、①神経工学及び脳に関するコンセプト、②個性と相違、③現実的且つ複雑な環境下における認知・神経プロセス、④データ集約型神経科学及び認知科学、のいずれかをテーマとしたもので、①と②は2015年度の第1次脳研究助成の研究対象にもなった。これらの研究に対する助成は、ブレイン・イニシアティブ(BRAIN Initiative)を支援するもので、資金はNSFの社会・行動・経済科学局(Directorate for Social, Behavioral&Economic Sciences:SBE)の他、コンピュータ・情報科学工学局(Directorate for Computer&Information Science&Engineering:CISE)、教育・人事局(Directorate for Education and Human Resources)、及び、工学局(Directorate for Engineering:ENG)から拠出される。助成受給研究として選出されたプロジェクトは、ワシントン大学(University of Washington)が主導する「データ集約的アプローチを使用したヒトの脳の長期自然的記録における神経プロセスの理解(Understanding neural processing in long-term, naturalistic human brain recordings using data-intensive approaches)」を含む18件で、NSFは、このうち12件に対し、補助金としてそれぞれ最高20万ドルを支給することを明らかにしている。

 

National Science Foundation:NSF funds new integrative approaches to study the brain

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
研究支援 研究助成・ファンディング