【ニュース・アメリカ】NSF、「多面的生物多様性」プログラムの下で研究プロジェクト10件に総額約1,890万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年9月16日、微生物の生態系に関する複数の研究分野を統合するNSFの新たな研究イニシアティブ「多面的生物多様性(Dimensions of Biodiversity)」プログラムの下で、研究プロジェクト10件に対し、総額約1,890万ドルを助成することを明らかにした。本助成は、NSFの生物科学局(Directorate for Biological Sciences:BIO)及び地球科学局(Directorate for Geosciences:GEO)と、ブラジルのサンパウロ研究財団(São Paulo Research Foundation:FAPESP)から拠出される。同助成は、生命体の形成、相互作用、及び、時間の経過に伴う変化の様子を理解する新たな手段を発見する上で活用されるが、特に今回選出されたプロジェクトは、ほとんど認識されていない、理解の困難な「自然のイノベーション」に関する研究に取り組むことになる。具体的な研究テーマには、①乾燥地の蘚類に見られる乾燥と多様性、②珍しい生息環境に見られる視覚などの知覚システム、③河川の氾濫原に生息する種による気候変動への反応の予測、などが含まれる。今回助成を受給するプロジェクトは、ユタ州立大学大学(Utah State University)が主導する「植物・昆虫・微生物の生物学的多様性のネットワーク内での新たな相互作用の進化」を含む10件である。

 

National Science Foundation:NSF awards $18.9 million for research to transform our understanding of life on Earth

地域 北米
アメリカ
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