国立衛生研究所（National Institutes of Health：NIH）は2017年9月27日、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群（myalgic encephalomyelitis／chronic fatigue syndrome：ME／CFS）に関して連携した科学研究の取り組みを構築するために、共同研究センター（Collaborative Research Center：CRC）3機関とデータ管理調整センター（Data Management Coordinating Center：DMCC）1機関の合計4機関に対し、総額約700万ドルを助成することを明らかにした。
この取り組みは、国立心肺血液研究所（National Heart, Lung, and Blood Institute：NHLBI）や国立補完統合衛生センター（National Center for Complementary and Integrative Health：NCCIH）などを含む、NIH横断ME／CFS作業部会（Trans－NIH ME／CFS Working Group）に属するNIH傘下の複数の研究所及びセンターが支援するもので、助成の管理は国立アレルギー・感染症研究所（National Institute of Allergy and Infectious Diseases：NIAID）と国立神経疾患・脳卒中研究所（National Institute of Neurological Disorders and Stroke：NINDS）が行う。
助成を受給するCRCは、独自の研究に取り組む一方で、複数の共同プロジェクトに取り組み、ME／CFSに関する知識向上を支援するネットワークを構築する。そして、これらの研究から得られたデータはDMCCが管理し、CRC内の研究者間及び、より広範な研究コミュニティ内で共有されることになる。
助成を受給するCRCは、
| ① | コーネル大学（Cornell University、ニューヨーク州）が主導する「コーネルME／CFS共同研究センター（Cornell ME／CFS Collaborative Research Center）」 |
| ② | コロンビア大学（Columbia University、ニューヨーク州）が主導する「ME／CFSソリューションセンター（Center for Solutions for ME／CFS）」 |
| ③ | ジャクソン研究所（The Jackson Laboratory、コネチカット州）が主導する「ME／CFS疾患メカニズム解明のための免疫・代謝・臨床表現型の地形学的マッピング（Topological Mapping of Immune, Metabolomic and Clinical Phenotypes to Reveal ME／CFS Disease Mechanisms）」 |
の3機関で、
DMCCは、
| ① | リサーチトライアングル研究所（Research Triangle Institute、ノースカロライナ州）が主導する「ME／CFS共同研究センターのためのデータ管理調整センター（Data Management and Coordinating Center （DMCC）for the ME／CFS Collaborative Research Centers）」 |
の1機関である。
2017年9月27日
National Institutes of Health：NIH announces centers for myalgic encephalomyelitis／chronic fatigue syndrome research
