国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、受胎から幼児期までの早期発達期における様々な環境要因への曝露が青少年の健康に与える影響を調査する7年間のイニシアティブ「小児の健康転帰に対する環境の影響(Environmental influences on Child Health Outcomes:ECHO)」を立ち上げ、同イニシアティブの下で総額1,570万ドルを助成することを明らかにした。今回の助成は、現在行われている母子研究のコホートを拡大する複数の相乗的長期研究を支援するために、ECHOプログラムのインフラ及び能力構築のために活用されることになる。ECHOの重要な構成要素は、十分な医療サービスが提供されていない地方に最先端の小児医療研究ネットワークを構築することを目的とした、NIHが出資する研究所開発助成(Institutional Development Awards:IDeA)プログラムの活用で、これらのコミュニティ在住の子どもたちが臨床試験に参加できるようにする。ECHOインフラを構成するプログラム内容は以下の通り。
- 小児コホート
- 調整センター
- データ分析センター
- 小児健康曝露分析リソース(Children’s Health and Exposure Analysis Resource:CHEAR)コア
- 患者報告転帰コア
- IDeA小児臨床試験ネットワーク(IDeA States Pediatric Clinical Trials Network:ISPCTN)臨床試験場
- IDeA小児臨床試験ネットワークデータ調整運用センター
National Institutes of Health:NIH awards more than $150 million for research on environmental influences on child health