【ニュース・アメリカ】NIH、労働省が発表した残業手当に関する新規則に則り、ポスドク研究者に対する給付金の新基準を発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は2016年8月8日、今年5月に労働省(Department of Labor)から残業手当に関する新規則が発表されたことを受け、ポスドク研究員に対する給付金のレベルを引き上げたことを発表した。新基準の下での給付金支給は2017年12月1日から実施されることになるが、基本給は最低4万7,484ドルとなり、2016年レベルの4万3,692ドルから約9%引き上げられた。また、この金額は、残業手当の支給が義務付けられない最低金額の4万7,476ドルを僅かに上回るものとなった。今回発表された新たな基準は、特に、米国研究サービス賞(Ruth L. Kirschstein National Research Service Award:NRSA)の下での支援を受けるポスドク研究員を対象としたものであるが、他のシステムの下での雇用者も同様となる可能性が高いと考えられている。但し、新基準の下では、最初の2年間の昇給率は大幅に抑えられ、現行では約4%増であるところ、新基準下では0.8%増となる。3年目になると、新基準の下での昇給率は約4%となる。

 

Science:NIH sets new postdoc stipend levels

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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