【ニュース・アメリカ】NIAAA、「第2回装着型アルコール・バイオセンサー・チャレンジ」コンペを開催

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)傘下機関の国立アルコール乱用・依存症研究所(National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism:NIAAA)は、リアルタイムで血中アルコール濃度を測定することが可能な装着型デバイスを開発するコンペを再度実施することを明らかにした。今回募集するデバイスは、血液中もしくは体内細胞を取り巻く間質液中のアルコール濃度の測定が可能なもので、その点が皮膚から放出される汗もしくは蒸気からアルコールを検出する既存の技術との相違点となる。本コンペは、連邦省庁によるコンペを掲載するウェブサイト「Challenge.gov」を通して、優勝者には20万ドル、準優勝者には10万ドルの賞金がそれぞれ付与される。現在、飲酒に関する研究の多くは、飲酒量を自己申告に依存しているために信頼性が低いことから、本コンペは、より正確なデータ収集の支援となることを主要な目的として実施される。同コンペへの参加者は、デバイスのプロトタイプ、機能性・信頼性を証明するデータ、及び、画像・映像を2017年5月15日までに提出することが必要となる。その後、2017年5月16日~7月26日に審査が行われ、入賞者の発表は2017年8月1日以降となる予定である。なお、NIAAAは、2016年5月に第1回「装着型アルコール・バイオセンサー・チャレンジ(Wearable Alcohol Biosensor Challenge)」コンペの優勝者として、腕時計型デバイス「スキン(Skyn)」を開発したBACトラック社(BACTrack)を選出している。

 

本コンペの詳細は、以下より閲覧可能。
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism:A Wearable Alcohol Biosensor – A Second Challenge

 

National Institutes of Health:NIH competition seeks wearable device to detect alcohol levels in real-time

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究