【ニュース・アメリカ】MITとハーバード大学の共同研究チーム、「edX」で提供されたMOOC受講者に関する総合報告書を発表

マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)とハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の共同研究チームは2017年1月12日、両大学が共同出資する非営利学習プラットフォーム「エドエックス(edX)」で提供された大規模公開オンライン講座(massive open online course:MOOC)290コースに関し、学習者の関与及び行動に関する総合報告書「ハーバードXとMITx ~4年間に亘る公開オンライン講座:2012年秋学期~2016年夏学期~(HarvardX and MITx: Four Years of Open Online Courses — Fall 2012-Summer 2016)」を発表した。本報告書は、2014年と2015年に発表されたペンチマーク報告書を基盤とし、4年間のデータを検証したMOOCに関する過去最大規模の調査結果をまとめたもので、主な結果は以下の通り。

  • 「HarvardX」と「MITx」の受講者数は4年間で着実に増加し、1つ以上の「HarvardX」もしくは「MITx」のコースを受講した学習者数は約240万で、発行された修了証は24万5,000件。また、1日平均1,554人が新たに「HarvardX」もしくは「MITx」を受講し、修了証取得者がオンライン講座でのやり取りに費やした時間は平均29時間。
  • MOOC参加者の背景・動機は多様で、1つのコースにつき約500人に修了証を付与。登録後、約7,900人がコースの内容にアクセスし、約1,500人以上がコースを半分以上受講。学習者の年齢の中央値は29歳で、男女比は男性67%、女性33%。また、学習者の29%が米国内在住で、71%は米国外在住。
  • 「HarvardX」と「MITx」のいずれにおいても、コンピュータ科学コースの受講者数が、科学、歴史、衛生、及びその他の科目のコースと比較して最多。
  • 「HarvardX」もしくは「MITx」の受講者の32%が教員と自己申請し、その中の19%は受講科目と同じ科目を教えており、16%が修了証を取得。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
SSRN:HarvardX and MITx: Four Years of Open Online Courses — Fall 2012-Summer 2016
 

MIT News:Study of MOOCs offers insights into online learner engagement and behavior

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ