【ニュース・アメリカ】IBM社、人工知能技術を教育に導入するためにハードウェア・ソフトウェア提供企業と提携

IBM社は、人工知能搭載コンピュータ「ワトソン(Watson)」に使用されているものと同様の人工知能技術を幼稚園から高校3年生までの教育機関・大学・継続教育提供機関に導入するために、一部のハードウェア及びソフトウェア提供企業と提携関係を結んでいる。高等教育においては、IBM社は現在、ブラックボード社(Blackboard)及びピアソン社(Pearson)と協力し、前者とは学生の保持、後者とは学生のチュータリングへの人工知能技術の導入に取り組んでいる。いずれの企業も、2016年秋に少数の早期プロトタイプの試験を開始し、可能性のある使用事例を調査すると共に、関心の高いソフトウェアの種類を理解するために協力して取り組みを進めている。ピアソン社は、学生による使用に重点を置き、人工知能を使用した1対1のチュータリング手段としてIBM社の技術の試験を行っている。一方、ブラックボード社は、学生支援を目的としたアドバイザー及び教員のためのツールの開発に重点を置いており、具体的には学生が学術面での進路決定を支援するプランニング用ツールの開発に取り組んでいる。ブラックボード社は、今後1カ月半以内に使用事例を決定し、2017年秋に小グループでの試験を実施するベータ版ツールを作成して、2018年に製品の一般利用を可能とする予定である。なお、IBM社は、高等教育以外のレベルの教育への人工知能技術導入に関し、アップル社(Apple)、オフィス・デポ社(Office Depot)、非営利団体のセサミ・ワークショップ(Sesame Workshop)、及び、ユーダシティ社(Udacity)などと協力している。

 

Inside HigherED:‘Augmented Intelligence’ for Higher Ed

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