【ニュース・アメリカ】DARPA、放射線検知システム「SIGMA」の大規模ネットワーク実証試験を実施

国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)は、大都市や地域を対象とした費用効率が良く継続的放射線観測が可能なネットワーク構築を目指すシグマ(SIGMA)プログラムを通じ、ニューヨーク・ニュージャージー港湾管理局(Port Authority of New York and New Jersey)の主要輸送拠点において、SIGMAセンサー100機以上から成るネットワークの実証試験を行った。1カ月間に亘る本試験では、SIGMAネットワークの放射線源位置特定・識別能力は、現行システムと比較してその能力が100倍以上であることが実証された。また、SIGMAセンサーが識別した放射線源はいずれも脅威を及ぼすものではなかったものの、同システムが放射線源の位置・強度・種類を的確に特定することが本試験において示された。本試験は、センサー試験では過去最大規模であり、DARPAは、2017年も都市・地域全域を対象とした広域監督能力の実証試験を継続し、2018年には地方公共団体・州・連邦政府レベルでの運用システムに移行することを計画している。

 

Defense Advanced Research Projects Agency:Ushering in a New Generation of Low-Cost, Networked, Nuclear-Radiation Detectors

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究