【ニュース・アメリカ】ACT、不正受験の蔓延を理由に韓国国内の試験センター25カ所を閉鎖

米国大学進学標準試験「ACT」を運営する非営利団体ACTは、不正受験の蔓延を理由に、韓国国内のACT試験センター25カ所を閉鎖することを決定した。今回の決定に先立ち、2016年6月には、解答が事前に漏れていることが判明したために韓国及び香港で実施予定であった試験を中止し、約5,500人の学生が影響を受けるということがあった。それ以外にも、ACT試験やもう1つの主要米国大学進学標準試験であるSAT試験の受験において、アジア諸国で不正行為が行われているとの記事がロイター紙(Reuters)で報道されており、2016年8月には、ACTの試験監督管理責任者は解雇され、数百カ所の試験センターに監査が入ることが報道された。しかし、その2カ月後には、筆記問題に関する情報が事前に漏れたために、当該箇所の得点が無効とされる措置が取られていた。これらのセンター閉鎖に関し、米国に留学する韓国人学生数は減少傾向にあるため、ACTの業績に対する影響はないとする声がある一方で、フィナンシャル・タイムズ紙(Financial Times)は、米国大学に在籍する韓国人留学生数は約6万人で留学生全体の約6%を占めており、特にアイビーリーグ大学に在籍する留学生の中では韓国人学生の割合は非常に高く、ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)及びイェール大学(Yale University、コネチカット州)に在籍する学生数は、カナダ人留学生、中国人留学生に次いで3番目に多いことを指摘している。なお、これらのセンター閉鎖後、韓国ではソウルに所在するセンター1カ所のみでACT試験の受験が可能となる。

 

The PIE News:ACT closes test centres across South Korea

地域 北米
アメリカ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集