【ニュース・アメリカ】ACE次期会長にオバマ政権下で教育次官を務めたテッド・ミッチェル氏が就任

米国教育協議会(American Council on Education:ACE)は2017年7月20日、オバマ政権下で2014年~2017年に教育次官を務め、学資ローンの説明責任を大学に求める規則などの策定に関与したテッド・ミッチェル(Ted Mitchell)氏が、ACEの次期会長に就任することを発表した。

 

ミッチェル氏は、大学学長約1,800人を代表する組織のトップとして、「大学はもはや国民や社会に関係がないという説」に反対することを最優先課題の1つとする意向を表明している。また、それ以外の主要な課題には、学術研究価値の擁護や、大学進学が必要な人々の進学を抑止する学資ローン負債に関する誤った解釈の是正などが含まれるとしている。

 

ミッチェル氏は、オキシデンタル大学(Occidental College、カリフォルニア州)学長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California Los Angeles)副総長及び学部長、ダートマス大学(Dartmouth College、ニューハンプシャー州)教授、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)理事などを務めた経歴を持つ。また、教育次官在任中は、現政権下でベッツィー・デボス(Betsy DeVos)教育長官が白紙撤回を試みる「十分な収入の得られる就職(gainful employment)」規則や、大学による詐欺行為に遭った学資ローン利用者を救済するための規則などの策定に関与した。ミッチェル氏は、2008年からACE会長を務めてきたモリー・コルベット・ブロード(Molly Corbett Broad)氏の後任として、9月1日付で会長に就任することになる。

 

The Chronicle of Higher Education:Former Top Official in Obama’s Education Dept. Is Named President of ACE

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事