イリノイ州立大学(Illinois State University)教育政策研究センター(Center for the Study of Education Policy)は2017年2月6日、州政府による高等教育への財政的支援をまとめた報告書「州政府による高等教育財政支援グレープバイン調査編集:2016~2017年度(Annual Grapevine Compilation of State Fiscal Support for Higher Education:Fiscal Year 2016-2017)」を発表した。これによると、初期データから、2017年度の州政府による高等教育財政支援は、全米平均で2016年から3.4%増となっていることが明らかにされた。但し、イリノイ州を除く49州では、2017年度の州政府による高等教育財政支援は2016年度から2.7%増で、このうち39州で0.2%~10.5%増である一方、10州では0.4%~8.8%減となった。49州における2.7%増は、2016年に発表された2015年度から2016年度への増加率4.1%を下回った。2016年度と比較して高等教育への助成が大幅に減少した州は、アラスカ・ルイジアナ・ニューメキシコ・オクラホマ・ワイオミングの5州で、いずれも石油・ガスセクタが主要産業となっている州であった。
なお、本調査結果は、以下よりダウンロード可能。
Illinois State University:Summary Tables, Fiscal Year(FY)2016-17
Illinois State University:Welcome to Grapevine, Fiscal Year 2016-17