【ニュース・アメリカ】2016年の米国大学の寄付収入、前年比1.7%増の410億ドル

教育支援委員会(Council for Aid to Education:CAE)は2017年2月7日、米国大学への寄付金などによる収入に関する2016年版の年次調査報告書「教育に対する自発的支援(Voluntary Support of Education:VSE)」を発表した。これによると、2016年の米国大学への寄付金額は410億ドルで、2015年の403億ドルから1.7%増にとどまった。但し、増加分は、インフレ調整後にほぼ相殺された。また、寄付収入が上位20位にランクされる大学の同収入合計は、2016年の全米の大学寄付総額の27.1%を占める111億2,000万ドルであったが、同じ20校の2015年の寄付総額113億6,000万ドルを下回った。寄付収入が最も多かった大学はハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の11億9,000万ドルで、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)の9億5,115万ドル、南カリフォルニア大学(University of Southern California)の6億6,664万ドルがこれに続いた。また、個人による寄付は、卒業生からの寄付が前年比8.5%減、非卒業生からの寄付が同6%減となった。一方、企業・財団を含む団体からの寄付は増加し、企業からの寄付が前年比14.8%増、財団からの寄付が同7.3%増、その他の団体からの寄付が同9.8%増となった。なお、個人からの寄付の減少は、株式相場の低調が一因であると分析されている。

 

本報告書発表のプレスリリースは、以下よりダウンロード可能。
Council for Aid to Education:Voluntary Support of Education 2016[PDF:777.03KB]

 

Council for Aid to Education:COLLEGES AND UNIVERSITIES RAISE $41 BILLION IN 2016

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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