【ニュース・アメリカ】2015~16学年度の大学学費の学生及び家族による正味負担額、前学年度比約7%減

学資ローンや市場調査などを取り扱うサリーメイ社(Sallie Mae)は、米国大学生及びその家族による学費の支払手段に関する調査報告書「2016年版米国人による大学学費支払手段(How America Pays for College 2016)」を発表した。

 

今年が9年目の発表となる本報告書では、2015~16学年度の学費の支払に関し、奨学金が学費全体に占める割合は過去5年間で最高となる約34%であること、そして、大学生全体の約半数が奨学金を利用しており、学生及び家族による正味負担額は前年よりも減少したことが明らかにされた。

 

具体的には、奨学金で賄われなかった学費の支払に使用された財源は、親の収入及び貯金29%、学生によるローン利用13%、学生の収入及び貯金12%、親によるローン利用7%、親戚・友人からの提供5%となっており、2014~15学年度と比較すると、学生・家族による正味負担額は約7%減(1,100ドル減)となった。

 

それ以外の主な調査結果は以下の通り。

 

●連邦学資援助無料申込書(Free Application for Federal Student Aid:FAFSA)を提出した学生の家族は全体の85%。
●4年制大学に在籍する学生の家族の90%が、学生の学士号取得を期待し、54%が修士号以上の取得を期待。また、学生の家族の86%が大学進学のために家計の無理を厭わないと回答。
●学生の家族の67%が進学先を絞る際に学費を考慮すると回答しているが、最終的な決定理由はプログラム内容が31%、学生個人の選択が31%で、学費は第3位の27%。

 

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
How America Pays for College 2016

 

Sallie Mae:Families Spent Less Out-of-Pocket Last Year, Tapped More Scholarships and Grants, Says ‘How America Pays for College 2016’

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
学生の経済的支援 学費